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hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編6)--フーコーの新自由主義論とその限界C

前々回、フーコーの二つ目のすばらしさとして、新自由主義の新しさを浮き彫りにしていること、というふうに述べました。しかし改めて読み直してみると、「浮き彫り」というには明確さに欠いており、レトリックのような部分や彼自身が思考を試行的に重ねてい…

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編5)--フーコーの自由主義論と新自由主義論B

フーコーの権力による人々の意識の支配という問題意識(これは、グラムシをつぐものです)から言って、彼が新自由主義を支配のテクノロジーとして捉えていたことは、彼の1970年代末の講演を知った今となっては、当然のことといえます。 しかし、支配のテ…

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編4)--フーコーの役割と新自由主義論A

新自由主義が現在の国際ファシズム体制へとつながるという話をするために、新自由主義のことを論じ始めました。そして新自由主義が広がった理由の2つめの説明として、新しい社会運動、新左翼、全共闘などの体制批判派の中にも、政府(国家)や左翼政党・労…

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編3)--1970年代の「批判的」勢力・理論

前回、普通の人々が何故新自由主義を支持したか、という問題を大雑把な社会心理の角度から議論しました。 「普通の人々」で言いたいのは、広範・多様な人々ということです。 しかし、数の面から見れば絶対的に多数ではないが、思想的・イデオロギー的に影響…

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編2)--新自由主義は何故広まったか

新自由主義は、上級の国家官僚と資本家階級にとって好都合のものです。それが資本家階級にとって好都合であることは、説明を要しないと思います。 ところが、新自由主義が小さい国家というような言い方をされるために、それが上級官僚にとって権力強化の意味…

グローカルな実践と理論--資本主義の危機あるいは終焉(理論編1)

今まで、このブローグの異なった箇所で、予告しながら延ばしてきた理論的な問題を、ここでまとめて議論します。 今回のタイトルは「グローカル」となっていますが、焦点はインターナショナルな方にあります。 資本主義の危機ということを論ずるに参考となる…

グローカルな実践と理論--実践編

前々回(http://hajimetenoblogid.hatenablog.com/archive/2017/01/17)の記事「2017年の始めに思う(2)--反戦運動、労働運動、市民運動の国際的な連帯の表明を--その1」に、touitusensenwoさんから、2つのコメントをいただきました。 「現在の労働者は…

朝日新聞にまたしてもびっくり--極端な二重姿勢は、社内外から言論の力を奪い、無気力を蔓延させる

「自由な報道による権力の監視は、民主社会を支える礎の一つである」 「権力と国民のコミュニケーションが多様化する時代だからこそ、事実を見極め、政治に透明性を求めるメディアの責任は、ますます重みを増している」 冒頭に引用したのは、2017年1月29日朝…

朝日新聞デジタルヘッドライン「南京事件に否定的な本 中国でホテル批判」にびっくり

ネット上に、朝日新聞デジタルヘッドラインというのがあります。その1月19日のヘッドラインに、「南京事件に否定的な本 中国でホテル批判」というのがありました。同じこの本のことを東京新聞の見出しでは、「南京虐殺否定の本」となっています。これだと意…

2017年の始めに思う(2)--反戦運動、労働運動、市民運動の国際的な連帯の表明を--その1

最初に少し脱線します。 咳が少し出るのが続くので、近所の耳鼻科に行きました。待っている間に、漫画が目に入って、適当に手にとると、<佐伯かよ>の『緋の稜線』第5巻で、惹き込まれていきました。作家も作品も全く知らなかったのですが、奥付を見ると、こ…

2017年の始めに思う(1)--反安倍ファシズム政権の運動を、「野党共闘」と呼ぶのはやめよう

また、少し忙しさでブローグをお休みしていました。忙しいといっても、個人的な事情で、ファシズム下の日常というのはこういうものと妙に納得します。 目の前のファシズム政権に反対して、私達ができることは、①選挙で反ファシズム勢力に投票すること、②デモ…

トランプ当選の意味(2)--現在の動き--ファッショ化への挑戦

イギリスのEU離脱では、離脱の旗をふった独立党党首のファラージが辞任(逃亡)するという茶番が起きました。ファシズム的な運動の中には、上から下まで、このような虚勢をはりたいだけの茶番的な人物達が混ざっていることは確かです。しかし、そのリーダー…

トランプ当選の意味(1)--過去をどう総括するか--新自由主義・グローバリズムの帰着点

少し忙しくて、ブローグをお休みしていました。その間の一番大きな事件は、アメリカ大統領選で、トランプが当選したことです。 新聞等に見る、何故トランプが勝利したかについての議論は、それぞれ理があるように思えます。 気になるのは、多くの場合、では…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(7)--”あかとんぼ”と”かながわ憲章”のこと

私が岡本太郎のことを取り上げたのは、日本文化・芸術における「怒り」の感情の正当な位置について論じたかったからです。ただ、今日も本論に入らず、回り道をします。 「あかとんぼ」という三木露風作詩・山田耕筰作曲の名曲があります。 この3番の歌詞は…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(6)--ボブ・ディランも日本に来るとこうなる

前回、ボブ・ディランをスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチと並べて議論しました。そうすることによって、スウェーデン・アカデミーが評価しようとしているものが、よりはっきりすると思ったからです。 私は、ロックやポピュラー音楽を知りませんので、ボ…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(5)--ノーベル賞は何を評価するのか?

昨日の朝刊に、ノーベル文学賞の発表がありました。そこで今回は、ノーベル賞受賞者を決定するスウェーデン・アカデミーは、何を評価するのか、という観点から議論します。 次回以降に、私達の日本の文化は何を評価するのか、ということにつなげていきます。…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(4)

[うんざりの2--来年公開予定の映画「サフラジェット」が・・・] チキささ‏@c_ssk #女性映画が日本に来るとこうなる 【未来を花束にして】原題:SUFFRAGETTE(婦人参政権論者) さて今話題の。僅かなトリミングで元のポスターより大人しい印象。「THE TI…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(3)

このブローグとしては、やや唐突に岡本太郎が出てきましたが、何故これを扱ったか?・・・シリーズもので、終わらせていないものがいくつもあるというのに--そのことも忘れているわけではありません。 何故の答をいうと、このところ目に入ったものでうんざ…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(2)

今日は、「芸術は政治だ!」の本論に入ります。 (川崎市岡本太郎美術館) 上記の作品の写真は、東京新聞の記事(2016/08/21、文・森本智之/紙面構成・小林麻那)からのものです。 詳しいことは、この記事にあたるか、この美術館にいくかして尋ねてほしいの…

「芸術は政治だ!」--岡本太郎のこと(1)

何か、大上段にかぶった、上から目線の、かつ知った振りのタイトルになりました。 東京新聞の美術館訪問という記事で、岡本太郎の「青空」という作品が取り上げられていて、これが「血のメーデー事件」をテーマにした作品だと書いてありました。 本当は、「…

南スーダンへの駆けつけ警護について--「国民への問いかけ」が何故必要か

前のブローグで、南スーダンへの駆けつけ警護について「国民に問う」ということ、そうした視点から、ビラ配布活動などを中心にすることを提案しました。 この提案理由について、2点、説明します。 第1点は、この一年間に戦争法に関して意見が揺れ動いた人…

国民に問う、「南スーダンへの駆けつけ警護の自衛隊派遣をどう思う?」

先日(9月19日)総がかり実行委員会の戦争法採決強行一周年の国会前集会に参加してきました。 前から思っていたことですが、その時の報告を聞いて改めて考えたことを、総がかり実行委員会へメールしました。 それを以下に掲げます。 ***********************…

私立通信制高校--新自由主義と様々な日常

学会発表の準備があって、少しブローグを休んでいました。 学会で、知らなかった情報を得たので、関心を持つ人と共有するため、前回までのシリーズを今回は中断し、そのことを書きます。データは、酒井朗氏と内田康弘氏、それからWikiの「高等学校通信教育」…

人間的公務員「天皇」制のために(10)--「奴隷的天皇制」を主張する日本会議の人々

今回は、前回の続きを論ずる前に、挿入的に言及しておいた方がいいと考える、日本会議の人々の最近の反応を扱います。 私は、以前、「奴隷的天皇制」について議論しました。 それは、本人の意思に反する形で天皇就任を迫る憲法解釈を呼びます。 天皇が死んだ…

人間的公務員「天皇」制のために(9)--横田耕一名誉教授の「実践的解答」

今回は、また横道に逸れて、今日の憲法学者の「実践的な解答」について、批判を述べたいと思います。 横田耕一(九州大学名誉教授)氏は、東京新聞(2016年08月18日)の「生前退位、こう考える」という欄で、天皇の今回の生前退位についての発言(「お言葉」…

人間的公務員「天皇」制のために(8)--「共和制派」におけるリアルな歴史の不在

私は前回、「いくら厳格運用しても、象徴天皇制があり、天皇が生きた存在であり、従って政治的思想を持つ者として存在する以上、その行動や発言が、政治的な意味を持って現れること、現れようとすることは、抑えきれない」と述べました。 この論点は、共和派…

人間的公務員「天皇」制のために(7)--難しい政治的位置にある「共和制派」

共和制を理想とする「共和制派」勢力・支持者は、現在、最近の天皇の「お言葉」をめぐって、政治的に非常に難しい判断を求められていると思います。 この共和制派は、「現時点での積極的共和主義派」と「現時点では象徴天皇制を容認する消極的共和主義派」、…

人間的公務員「天皇」制のために(6)--「天皇制派」の現在

今回は、「象徴」について議論する前に、天皇の世代交代やその後の時間の経過、政治状況の変化によって新しい状況・構図が出現しているということについて議論しておきます。 このことは、さらに未来のことを考えるとはっきりします。 例えば、イヤな仮定で…

人間的公務員「天皇」制のために(5)--キモとしての「世襲」と「象徴」

今日は、本論に入ります。 私は、昭和天皇から平成天皇への代替わりによって、憲法の象徴天皇制の性格の変更(解釈変更)の可能性が開かれたと考えます。 この新しい解釈が、私が「人間的公務員『天皇』制」と呼ぶものです。*1 この解釈変更は、共和制支持者…

人間的公務員「天皇」制のために(4)--ザ・ピープル、しっかりせよ!

今日も少し、本論から脱線します。 天皇の「お言葉」に関して、法律家でない人達の論評の中に、「重い問題提起だ」という意見と「これは、第2の天皇人間宣言だ」という意見があります。 私は、これらの論評に共感するものです。 そして、世論調査を見ますと…

(新版)人間的公務員「天皇」制のために(3)--象徴天皇制は、「血統万能天皇制」でもなく、「奴隷的天皇制」でもない

(これは、9日にアップしたものを、論理的に整理し直し、10日の午前にアップした、新しいバージョンです。) 「お言葉」を文章で読みました。 いつも思うことですが、天皇と皇后の文章の日本語はとても美しいですね。 教育、教養、人格が出てくるのでしょう…

人間的公務員「天皇」制のために(2)

もう、天皇の生前退位に関わる「お気持ち」が発表されました。その前に、このシリーズは、書き終わるつもりでしたが、間に合いませんでした。 ただ、意味がなくなってしまうことはないので、なるべく要点に絞る形で、続けます。 1.革命としての国民主権と…

人間的公務員「天皇」制のために(1)

このブローグでは、「天皇の政治的行為、発言をめぐって」のシリーズ等、天皇制について何回も書いてきました。 8日に、生前退位に関わって、天皇のビデオ放送があるということで、安倍首相のコメントやその他で百家争鳴となる前に、私の基本的考えを明確化…

都知事選の敗北と野党共闘のゆくえ(2/終り)

前回、民進党に不安と不信を覚える、と書きました。このことを別の角度から言います。 私は、参院選も野党共闘は敗北したと考えています。そして、都知事選での敗北も合わせ、そのこと自体は、基本的に、安倍ファシズム政権に反対する勢力が力不足であった結…

都知事選の敗北と野党共闘のゆくえ(1)

都知事選では、石原慎太郎氏と同じ極右の人物である小池ゆりこ氏が勝利し、野党共闘の鳥越俊太郎氏は、自民公認の増田寛也氏にも負ける残念な結果となりました。 都知事選の敗北について、いくつかの議論を読みました。多くが、鳥越氏が都政を知らないまま、…

安倍首相は、なぜ相模原事件への批判声明を出さないのか(続/終り)--言葉の大切さ

多くの人が、相模原事件の事実関係やその報道の仕方・論じ方に関して、すっきりしない感覚を持っています。 私も、前回のブローグで、最低限の最初の出発点として、必要だと思うことを書きました。 そうしたら、ネットで、移民に対する襲撃に関して、ドイツ…

安倍首相は、なぜ相模原事件への批判声明を出さないのか

7月26日、優生思想の持ち主の犯行によって、相模原の施設が襲われ、利用者に多くの犠牲が出ました。慎んで弔意を表します。 私も、家人が福祉施設で世話になっているので、他人事ではありません。 新聞報道によると、アメリカのケリー長官、ロシアのプーチン…

原子力安全工学、金融工学の危うさと学問の「工学化」(2/終り)

最初に、沖縄、髙江のヘリパッド着工について、怒りの表明、抗議を行なっておきます。 2016年7月22日の日本。沖縄の高江で繰り広げられた「住民と機動隊の衝突」と、ゴルフを楽しむ安倍晋三総理大臣のコントラスト。「沖縄北部のヘリパッド着工、住民と機動…

原子力安全工学、金融工学の危うさと学問の「工学化」(1)

英国のEU離脱の話から、横道に逸れて来ていますが、大切な点だと思いますので、タイトルを変えて論ずることにします。 ********************************************* 工学というものは、本来、理学的な知識と数学を合わせて、実践の一連の手続き(通常は複…

「グローカルな連帯」と英国のEU離脱(5)--金融資本主義の危うさ(i)

先に、資本主義の利潤形成の追求が、 ①生物的な搾取(労働時間の延長や労働密度の増加)、 ②地域間の価格格差の利用、 ③技術格差の形成利用(イノベーション)、 ④金融商品による未来の利潤の先取り、 によってなされるとして、③まで説明しました。 そして、…

ストップ・ザ・安倍ファシズム--鳥越候補の勝利のために

このブローグの目的は、すべての可能な人との連帯によって、安倍ファシズム政権を倒すことにあります。 都知事選では、そのために鳥越候補が圧勝することを願い、応援したいと思います。 政治というのは、思う通り動かないものです。 今回の野党候補選出過程…

「グローカルな連帯」と英国のEU離脱(4)--資本主義の危機

前回、ドイツの労働者の低賃金水準が維持される中で「一人勝ち」があることを書きました。 いかにも、ドイツ人らしい勤勉さを感じますが、もしかしたらそういう問題ではないかもしれません。 あのフォルクスワーゲンのデータ捏造が想起されます。ドイツ企業…

「グローカルな連帯」と英国のEU離脱(3)

EUにせよ、離脱したこれからのイギリスにせよ、新自由主義で経済成長をした上で、国民の福祉をどうにか維持しようというのが、政府の基本政策であったし、これからもそうでしょう。 しかし、これは国民にとっても、政府にとってもかなり厳しい道です。ほとん…

安倍ファシズム政権と発展途上国研究の「正しい」適用

こんなツウィートがありました。 今、NHKの選挙前番組を見てますが、すごいな。与党の選挙戦を伝えるときは見る人見る人笑顔を抜き、反対野党の党首の演説のときは、仏頂面の聴衆を抜く。音で伝わってくる支持の熱は同じよ。その昔、新聞学を学んでいたこ…

「グローカルな連帯」と英国のEU離脱(2)

最初に、前回のブローグに加えておいた方がいいと思う記事を見つけました。自民党が組織的に、テレビ局に圧力をかけているということを池上彰氏が証言していることを書いたものです。 lite-ra.com そして、次のように述べています。同感です。 「忖度」とい…

人の自由を脅す安倍ファシズム政権の権力悪用の拡大--イギリスとの違い

前々回に、touitusensenwoさんから、 新自由主義が、ファシズムを下から支える運動を生み出しているということが、良くわかりました。イギリスのEU離脱の国民投票結果も、この流れの上にあるのですね。 というコメントをいただきました。いつも、ありがとう…

「グローカルな連帯」と英国のEU離脱(1)

前回、「グローカルな連帯」によって、個人の権利と自由を守りつつ、平和への世界的な連帯を目指すという、私の共感するキャッチフレーズを述べました。 これと、英国のEU離脱の問題とは関連しています。先に、「グローカルな連帯」について議論します。 グ…

他人の自由を嫌う人々と新自由主義・ファシズム(終)--「音楽に政治を持ち込むな」という「政治」がなぜ活性化するか

ファシズムは、下(一般の人)からの運動という側面を持ちます。それを支えるイデオロギーは、復古的なネーション(国民共同体)信仰です。 現在の日本でいえば、日本会議のイデオロギーは、国家神道に基づいて戦前の天皇制国家へ戻そうというものです。 何…

他人の自由を嫌う人々と新自由主義・ファシズム(3)--「音楽に政治を持ち込むな」という「政治」がなぜ活性化するか

今日は、新自由主義が人々の間で、前回指摘したよりも、さらに広範な攻撃的な態度を呼び起こすことについて述べておきます。(ファシズムに関しては、次回に論じます。) 前回、新自由主義がもたらす無力感、閉塞感から、自分が公務員や生活保護受給者に比べ…

他人の自由を嫌う人々と新自由主義・ファシズム(2)--「音楽に政治を持ち込むな」という「政治」がなぜ活性化するか

まず、新自由主義が一般的な人々の間での感情的、攻撃的な「政治」を作り出したことを説明します。 新自由主義を、経済思想として把握すると間違いに陥ります。 フーコーは、それを統治技術としてとえらえました。1970年代後半です。 なんとすぐれた政治的・…