ファシズム
多くの人が、相模原事件の事実関係やその報道の仕方・論じ方に関して、すっきりしない感覚を持っています。 私も、前回のブローグで、最低限の最初の出発点として、必要だと思うことを書きました。 そうしたら、ネットで、移民に対する襲撃に関して、ドイツ…
7月26日、優生思想の持ち主の犯行によって、相模原の施設が襲われ、利用者に多くの犠牲が出ました。慎んで弔意を表します。 私も、家人が福祉施設で世話になっているので、他人事ではありません。 新聞報道によると、アメリカのケリー長官、ロシアのプーチン…
ファシズムは、下(一般の人)からの運動という側面を持ちます。それを支えるイデオロギーは、復古的なネーション(国民共同体)信仰です。 現在の日本でいえば、日本会議のイデオロギーは、国家神道に基づいて戦前の天皇制国家へ戻そうというものです。 何…
最近、フジロック・フェスティバルに関して「音楽に政治を持ち込むな」という主張が、ネットの中で叫ばれている、ということを知りました。 この世の殆んどの音楽ジャンルが「反体制」だった!? フジロック問題で喚くネット原住民が知らない現実(NAVA…
今日は、前回の続きで、ポストモダーンの ③政治的誤りのその2--ポスト産業資本主義を対象化できない を議論します。 柄谷行人氏は、論文「丸山真男とアソシエーショニズム 」を次のように続けています。 しかし、あとからふりかえると、こうしたポスト構…
ポストモダニズムは、 ①認識論的誤り、 ②政治的誤りのその1--歴史修正主義に「理論的」根拠を与える ③政治的誤りのその2--ポスト産業資本主義を対象化できない という重要な欠点を持っています。②③の問題は、①をもとにしています。 今日は、①②を議論し…
最初に標題の件とは別ですが、戦争法、憲法問題や最近のベイルートやパリでのテロの件について、すぐれた見識を示されている水島朝穂氏のホームページを推奨したいと思います。例えば、今回のテロの前の2015年1月の「シャルリー・エブド」襲撃の時からぶれな…
このブローグの目的は反ファシズムの運動に連帯し、その前進を目指すことです。 「世に倦む日々」氏は、丸山真男のファシズム論の中で、まず、ファシズムという概念が学問的概念でないかにいう、現在の政治学の風潮を批判しています。そして、丸山真男の1957…
このブローグの目的は、少しでも多くの人に安倍政権の危険性をわかってもらうことです。そのために、ファシズム、クーデターといった強い言葉でそれを訴えてきました。 もしかしたらこうした強い言葉は、「強すぎる」と思われていたかもしれませんが、この数…
安倍ファシズム政権の国際的な位置づけをしたいと思います(今回はそのための序論に止まっています)。 これまでこのブローグでは、ファシズムの行動の特徴、目的、国際的な背景(歴史的な位置)を議論し、安倍ファシズム政権について、それが2つのグループ…
安倍首相が「早く質問しろよ」「おおげさなんだよ」と、辻元議員にやじったことが報道されています。 これは、安倍首相が議員、議会に対する尊重を欠いていること、粗暴、傲慢な性格を表しており、ネット上でも強く批判されています。 同じく、首相の特別委…
以前のブローグで、議会や選挙が機能しているのに、ファシズムと呼べるのか、という論点を残しておきました。 レッテル貼りを止めろ、という言い方があります。しかし、私は、十分な分析、思考の後に、ものごとの本質を示すわかりやすいレッテルをはるべきだ…
私と「世に倦む日々」氏との政治判断は非常に重なっています。彼は、 世に倦む日日 @yoniumuhibi · 8時間8時間前 安保法制のマスコミ報道とネット議論、リスクを負うのは派遣される自衛隊員だけという話になっていて、それに皆が乗せられている。勘違いも甚…
昨日のブローグで、青井未帆氏のインタビュー記事を引用して議論しましたが、私の誤読もあり、お詫びして削除して、新しいバージョンにします。 このバージョンは、氏の主張と、私の安倍ファシズム政権が、官僚(・大資本)のグループと安倍自民党・極右団体…
今日はファシズムの話に戻ります。現在の安部ファシズム政権の支持勢力の第1のグループとして、官僚と大資本を挙げました。 もう一つのグループは、ファシズム勢力の主をなす安倍自民党とそれを支持する極右勢力です。自民党の中には、戦前の体制に戻りたい…
ファシズムは、国際的な経済政治競争や対立が激化し、民主主義・平和勢力を含めた、各勢力がその対応をめぐる力学の中で、既存の国際体制に怨念を抱く勢力が、民主主義や平和主義を弾圧しながら、戦争を準備、実施するために現れてきた、ということを、第1次…
国際的な経済・政治競争、対立、ブロック化、等は、そのまま軍事的な競争、対立になるわけではありません。また、軍事的競争、対立、ブロック化が、そのままファシズムをもたらしたり、ファシズムの下で行なわれるわけではありません。 競争、対立、ブロック…
前回、ファシズム政権は、戦争準備、戦争遂行を目的(役割)とするものだと述べました。この戦争準備・遂行の理由、中身を理解するには、何故ファシズムが台頭するのか、という問題を考える必要があります。 ファシズム台頭の背景には、世界的な経済不況やそ…
前回のブローグで、言いたかったことの一つは、ファシズムは、ある程度民主主義が成立した社会で出てくるものだ、ということです。ファシズムは、民主主義では目指す国家や社会、目指す国家の行動や社会の行動が実現できないと考えるので、本質的に民主主義…
ファシズムとは何か、ということを遅ればせながら、書きます。そうすると、何故、統一戦線が必要か、ということもわかってきます。 ファシズムというと、イメージとして、戦前の日本、言論の自由がなく、弾圧があって、教育も戦争賛成で、・・・、国民は不自…