hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

アメリカの「独立宣言」、日本の「平和憲法」--民主主義の声

 堤未果氏が次のように述べています。

 

幼いころから米国は憧れの国でした。

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 大好きなこの国で一生暮らすことを、当然のように決めていました。

 そうした印象がすべて崩れたのが「9・11」のテロでした。職場が世界貿易センターの隣だったため、あの朝も怖かったのですが、もっと衝撃だったのは翌日以降でした。政府は「もう対テロ戦争しかない」と国民をあおり、マスコミも全面支持。言論統制が始まり、ジャーナリストが次々逮捕されてゆく。それはもう、私の知る自由の国ではなかった。まるで大好きだった人が突然変わってしまったような感じでした。

      (東京新聞 2015.07.04)

 

 現在アメリカは、アメリカ市民や日本を含む外国首脳、大使館の大規模、体系的な盗聴を暴露したスノーデン氏を、犯罪者とし、彼を実力を使って捕獲することを試みています。

 

 私達の中には、アメリカが民主主義国であること、そして同時に常に外国で戦争していることを以て、日本も、戦争に参加することが「たいしたことではない」「戦争すること自体は民主主義に反しない」と考えるている人がいるかもしれません。

 しかし、アメリカが民主主義国であり続けているのは、何よりも、スノーデン氏のように、独立革命の伝統、その夢をまじめに実践しようとする人達が存在することに負うものです。

 

アメリカ独立宣言 1776年

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われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているという こと。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づい て正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったと きには、人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が 最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の 権力を組織する権利を有するということ、である。

 

 そして、アメリカがこれまで国内で民主主義を維持できたのは、こうした民主主義の伝統と同時に、アメリカが強大で、アメリカの戦争が常にアメリカ国外で行なわれてきたからです。

 これは非常に例外的な状況でした。

 こうした例外的な状況が無くなれば、つまり、アメリカの圧倒的な強さが失われ、国土が大規模テロの対象となった9・11の経験を経た現在、戦争は、国家の強権化をもたらし、民主主義を根底から脅かすものとなったのです。

 堤未果氏は、そうした変化を、身をもって私達に教えてくれているわけです。

 今安倍政権ファシズム政権による戦争法制を許せば、必ず戦争に参加する、あるいは、戦争することになります。このことは、このブローグで何回も論じてきました。

 そして戦争は、必ずこの国の民主主義の息の根を止めようとするでしょう。

 平和憲法は日本の国土を守り、日本の民主主義を守ってきてくれたのです。

 今、維新の党は、その強行採決という、外面においても露なこの戦争法の不当性を和らげ、ファシズム政権を助ける対案提示なるものを行なおうとしています。

 しかし戦争立法は、いずれにせよ、正面から乱暴に憲法を無効化するものです。

 私達の憲法を守る闘いは、世界の民主主義と平和を求めて声を上げている闘いの一つです。

 私達の闘いを、世界中の民主主義と平和を求める人々が、熱い心を持って注視しています。

 私達の声を高らかに響かせ、世界中の民主主義の声と共鳴させていこうではありませんか。