hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

大阪市廃止住民投票結果と統一戦線

 このブローグは、批評や議論そのものを目指すのではなく、実践的な目標として、安倍ファシズム政権の打倒を目指し、そのための統一戦線の必要性を訴えるために始めました。でも、書いていると、つい理屈っぽくなって、理屈の方に行きがちです。

 今日は、ファシズムとは何かという議論を中断し、実践的な話をします。

 反ファシズム統一戦線とは、民主主義的制度をその根幹から破壊し、戦争に向かっていくファシズムを阻止するという民衆的願望に応えるために、選挙での勝利の実現を前提に、昨日まで対立していた勢力とも「野合」して闘うことです。

 ただ選挙に勝つための野合ならば、自民党公明党のように、むしろ非民主主義的な勢力がとる手段といえます。しかし、民主主義的制度がその根幹から破壊され、戦争に向かっていくというような、それを許しては取り返しのつかないことになる緊急事態の中では、民主主義者はそれを阻止するための「野合」を推進しなければなりません。

 私達は今、そうした緊急事態にいるのでしょうか?私はそうだと思います。強い危機意識があり、それでこのブローグを始めました。

 大阪市廃止住民投票で、反対派が勝利して本当に良かったです。ほっとしました。様々な形で反対運動を展開した皆さん、ご苦労さまでした。そして、ありがとうございます。連帯と感謝の気持ちを表明します。

 ただ、正直なところ、報道や論評を見ていると、私の危機感との距離を感じます。

 私は、一票の差でもともかく勝って本当に良かった。一票の差でも負けていたらとんでもないことになった、という、おそらく「大人」から見たら、論評とか意見とかいうレベルのものではなく、小学生の作文のような意見を、最初に書きたいと思います。それは、私の危機意識がなすところの率直な表現です。

 他方、「橋下のやんちゃぶりをまだ見たい」という上から目線のコラムや「民主主義の勝利」という正論まで、何か、余裕のようなものを感じるのは私の勘違いでしょうか。

 民主主義制度が持続しているという前提で、今度は負けた、次は勝つぞ、あるいは今度は勝ったけど、次は負けるかもしれない、といった感じで、いつもの延長でいいのでしょうか。私の感じる余裕というのはそれです。私には、とてもそういう書き方はできません。

 私の危機意識では、去年の都知事選以来、一つ一つの選挙、そして今度の住民投票は、従来の延長ではない、取り返しのつかない岐路となっている可能性をひしひしと感じます。だから、勝たなければならないのです。

 この住民投票では何故勝てたのですか。それは、大阪の自民党公明党も、維新以外が全部反対に回ったからです。自民も公明も憲法破壊勢力ですが、ともかく、今住民投票で勝つことが絶対必要で、彼らとの野合が必要でした。それでやっと勝てたのです。

 私は、これも統一戦線と呼んでいいと思います。ただ、大阪の事情は知りませんが、現地の政党の組織的事情が中心でできた「統一戦線」であり、より広い民衆の統一戦線への願望、圧力のもとに形成された統一戦線ではないように見えます。後者であれば、既存の組織支持者を超えた集票パワーを発揮でき、より理想的なものです。沖縄ですね。沖縄はすばらしいです。

 私のように危機意識を持つ者がもっと増え、「今は緊急事態だ。勝つために、昨日の敵とも手を組もう」と声を上げて欲しいと思います。