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hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

代替策を湧出し、豊富化する憲法の平和主義--南シナ海への自衛隊派兵に抗して(3)--「君はサンダーバードを知っているか」

 先週の金曜(7月31日)、国会前の集会で、水島朝穂氏の発言がありました。比較的近くだったのですが、スピーカーが設置していなかったので、残念ながらスピーチの内容が聞き取れませんでした。

 氏のホームページに、その内容の説明があります。1000人のデモから始まったベルリンの壁崩壊を臨場感を持って(と感じるのはもちろん今、我々が安倍政権崩壊を強く希望しているからでもありますが)、説明してくれています。(平和憲法のメッセージ(8月3日))

 その記事も是非読んでください。

 今日は、オールタナティブの話として、水島朝穂氏がコーディネーターとして出した「きみはサンダーバードを知っているか--もう一つの地球のまもり方」を紹介します。

 これは、20年以上前に出版された本ですが、今でも、憲法の平和主義をイメージし、豊富化していく、すばらしい提案です。日本の世論、政治が何故この方向に行かなかったのか、非常に残念です。

 少しでも、政治家達がまじめにとって広めていれば、現在、現実的なオールタナティブとして高い影響力を持ったものであった、と思います。

 「サンダーバード」は、イギリスのテレビ局が作成した人形劇です*1

 大富豪が人命支援のためのボランティア国際救助隊を、自分の家族によって創設します。

 リゾートの島に、秘密基地を造り、そこに最新鋭のメカを装備します。人命救助の必要をいち早く察知し、最速で現地に到着し、救助を開始します。

 水島氏らによれば、軍隊は常に「脅威」を必要とし、なければわざと「脅威」を作り出します。そして武力を行使し、人を殺傷し、軍事施設のみでなく、市民の生活の場を破壊します。

 これに対し、サンダーバードは、人命救助のためだけに存在します。

 サンダーバードは、個人の直接の救助要請に機敏に対応します。

 これに対し、軍隊は、「国家」を防衛するのが任務です。

 サンダーバードの隊員は、家族です。彼らは、普段は私服ですが、任務遂行時のみ制服に着替えます。私生活と任務が明確に区別されています。そして、お互いに、信頼し、自発的、連帯して救助という任務にあたります。

 これに対し、軍隊はしばしば私生活と任務が混同され、命令・服従の関係によって動きます。

 サンダーバードの教育面を見ると、普通の市民としての価値観や一般社会で学んだことが重視されます。軍隊的な規律、団体的性格の強調がなく、固有の教育・訓練はありません。しかし、任務遂行のためのそれぞれの自発的な向上心が発揮されながら、活動が展開します。

 サンダーバードの情報収集システムは、どんな小さい無線機からでも、あらゆる周波数、言語での、「SOS」、「助けて」「緊急事態」といった発信をキャッチします。

 それに基づき、救助の必要性が判断され、救助隊が出動します。「国益」や軍事目的には、無縁です。

 

 以上の「サンダーバード」のアイデアは、目的面(軍隊の目的である他国の軍事的制圧、他国に対する軍事的優位と異なり、国を超えた個人の人命救助という目的)と組織面(軍隊組織と異なるボランティア組織)から、説明されています。

 軍隊の強化に対する国家レベルのオールタナティブとして、「サンダーバード」的なものを考える時、組織面では、上記の「サンダーバード」と違ったものになってくるでしょう。

 しかし、そうであるとしても、その組織面の性格についても、「サンダーバード」から学び、取り入れるべきものもあるように思います。

 こうした「サンダーバード」隊が、一度小規模でも、自衛隊のオールタナティブ、国際協力の基本方向と位置づけられ、認識されたなら、多くの自衛隊員がそれに移嘱することを希望し、あるいは、多くの若者が就職希望するようになるのではないでしょうか。

 そして、日本のみならず世界の世論による支持も、急速に拡大するでしょう。

 そうしたら、「サンダーバード」隊員は、国籍を問わず世界から採用します。

 これこそが、壮大な「積極平和主義」です。

 

 

*1:私自身は、このテレビは見ていません。