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hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

民主主義って何だ!(その3)--(続)憲法の「キモ」を見逃すな--「パワー」という英語

 私は、北海道5区の池田まき(市民・野党共闘)候補を応援します。ただそれやその他の今の政治的なテーマを、このブローグでは直接論じていません。それは、私がそれらを現在の緊急の重要事項である、と見なしていないからではありません。全く逆に、ファシズムと闘うための緊急事項であるとみなしています。

 ただ、私の能力は、そうしたことを直接論じるに欠けています。また一方、今日のようなファシズム状況下では、このブローグのような基礎的な議論も、反ファシズムの意思表明として意義を持つだろうと考えています。

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 前回は、少し横道に逸れましたので、このシリーズの一番言いたいことである、パワーの源泉としての個人という問題に戻ります。

  憲法の前文を英語で見ると、このことは一目瞭然です。その一番最初の部分は次のように言っています。*1

 

We, the japanese people・・・do proclaim that sovereign power resides with the people・・・

  ここは、憲法

日本国民は、・・・ここに主権が国民に存することを宣言し・・・

に対応する部分ですね。

 英語のsovereign powerというのは主権というように訳されますが、ここでもそういう対応になっています。法的に特別な用語で日常的に使う用語ではありません。そこで、日本語の中では、国民との関連で主権という言葉は、「国民主権」というような形でしか使われず、ぴんとこない言葉というのが普通でしょう。

 しかし、sovereignというのは、最高の、第一の、という意味で、さらにその程度が絶対的なニュアンスを持つ形容詞です。つまり「絶対的に最高のパワーは国民にある」と言っているのです。

 単純明快ですね。「ラディカル」ですね。まあ、「ラディカル」というのは「根本的」というのが本来的な意味ですから、こういうことは「ラディカル」でないと困るのです。

 さらに注目してほしいのは、「ここに・・・宣言し」(We, the japanese people ・・・do proclaim)の部分です。

 護憲派の好意的な人でも、「格調高くていいけど、宣言って、規範的な意味なのかな」と捉えて終わりにするかもしれません。あるいは、意地悪な人は、「一方的に、言いっぱなしってこと。意味ないじゃん」というかもしれません。

 いいえ、ここはパワーを持つ者として、一方的に、宣言しているところが重要なのです。

 本来、市民革命を経てつくられる憲法(や、その源となっている、アメリカの独立宣言、フランスの人権宣言)は、これまで自分達に対し支配してきた旧権力(国家)に対し、「我々こそが本来のパワーを持つものである」と、勝利者としての宣言という形を持つのです。

 そして、「本来のパワー」を持つ者としての国民が(当然一方的に)、「こういうふうに新しい国家をつくるぞ」と宣言するのが、憲法です。日本国憲法も、この形式を踏襲しているわけです。

 実際、この部分の続きも引用すると、次のようになっています。

 

ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

do proclaim that sovereign power resides with the people and do firmly establish this constitution.

  先に述べたことを知っていると、特に、ここでの英語のandの部分からは、「そのようなパワーを持つ者として」「だから」といったニュアンスが、はっきりと伝わってきますね。日本語と違って、do firmly という強調がさらに、andの前後の論理的つながりがどのようなものかを意識させなおす効果をも持っているのです。

 それから細かいですが、英語では、前文の冒頭が、「We, the japanese people」となっていて、つまり「我々日本国民は」となっていて、「我々」(「国家」とか「政府」とかではありえないものですね)が付け加わっていることによって、主権者としての「我々」が高らかに謳い上げる宣言というニュアンスがはっきりと伝わってきます。

 では、ここで前文の中で初めて「憲法」ということばが現れますが、憲法とは何でしょうか。主権者たる国民は、憲法というものをどのように規定しているのでしょうか。

 また長くなって本論になかなか行きません。次回に続けます。

*1:英語で見ることの意義と根拠については次回に説明します。