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hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

人間的公務員「天皇」制のために(6)--「天皇制派」の現在

 今回は、「象徴」について議論する前に、天皇の世代交代やその後の時間の経過、政治状況の変化によって新しい状況・構図が出現しているということについて議論しておきます。

 このことは、さらに未来のことを考えるとはっきりします。

 例えば、イヤな仮定ですが、自民党憲法案が国民投票で成立したとすると、「自動的」に、天皇は元首になるのでしょうか?

 私の考え(憲法解釈)では、普通の人間に戻る権利、すなわち天皇就任に関する拒否権を持ちます。実際に、彼にとって拒否権を行使することは、非常に難しい判断でしょうが。

 私は、現天皇が現憲法の価値を積極的に受け入れ、促進する立場に立ったことによって、象徴天皇制に関する新しい状況・構図が生じていると言いましたが、このことをもう少し詳しく述べます。

 まず、旧来の天皇制支持勢力について見ましょう。

 旧来の天皇制支持勢力は、2つに分かれてきていると理解すべきと思います。第1は、この現天皇を中心とする現平和憲法積極支持派です。第2は、「日本会議」のように戦前の天皇制のイメージや権威をできる限り復活、利用しようとする戦前天皇制復活派です。

 この戦前天皇制復活派は、もちろん、戦前と同じ絶対的天皇制を復活できるとは思っていませんし、口先では、民主主義を唱えます。対内的にも、対外的にも、それが必要な時代であることはよく分かっています。しかし、天皇制のイメージや権威をうまく使って、自分達に都合の良い国民支配を進めようとしているのです。

 旧来の天皇制支持勢力が、この2つに分かれてきているのは客観的根拠があると思います。

 第1に、後者の戦前天皇制復活派は、今世界中で極右が復活、成長している現象と同じで、日本ではそれが國体イデオロギー歴史修正主義を掲げている勢力であり、安倍ファシズム政権を支えています。

 第2に、前者の平和憲法積極支持派は、自らの存続には、象徴天皇制という形での現憲法が最良であると判断している勢力です。現天皇や皇后だけではなく、おそらく天皇ファミリーのメンバーや関係責任者の多くが含まれるのではないでしょうか。

 戦前の絶対主義的天皇制が、國体イデオロギーによって「完成」し、「破滅」へ至ったのは、ほんの10年程度の間のことです。

 冷静に考えれば、同じく、安倍ファシズム政権に未来はなく、その路線が戦前天皇制復活派の方向で、強硬化すればするほど、日本全体を、したがって天皇ファミリーをも破滅に導くものであることは明らかです。

 従って、自分達も疎開、敗戦という経験を持ち、また、極東裁判によるA級戦争犯罪人の処刑を身近に知っている天皇や皇后が、戦前天皇制復活派に同調しないのは、全く自然なことです。

 そして天皇ファミリーの永い存続を、現在の象徴天皇制こそが保証している、ということを、理性的にも感性的にも受け入れているのではないでしょうか。

 仮に私が、天皇もしくは天皇ファミリーの責任あるメンバーであったとしても、それ(現憲法積極的支持)以外の判断はあり得ませんね。