hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

ファシスト達の戦争願望

 私と「世に倦む日々」氏との政治判断は非常に重なっています。彼は、

安保法制のマスコミ報道とネット議論、リスクを負うのは派遣される自衛隊員だけという話になっていて、それに皆が乗せられている。勘違いも甚だしい。戦争を始めて最も犠牲になるのは誰ですか。南シナ海で中国と軍事衝突を起こしたら、尖閣に飛び火して、全面戦争になるのは火を見るより明らかなのに。

と指摘しています。

 私も昨日も以下のように、結局戦争に至るということを強調してきました。

①国民の間で一番抵抗の少ない国際貢献としてのPKO自衛隊を出すことから始め、犠牲者を出す。国民を犠牲者を出すことに「慣らす」。靖国神社に祀る。批判者を「非国民」にする。

②米国の戦争に参加し、戦争、犠牲者を出すことにさらに「慣らす」。自衛隊が軍であることが事実として受け入れざるを得なくする。靖国神社に祀る。批判者をさらに「非国民」にする。

③完全に軍隊化した自衛隊を、政府が犠牲者が出ることを当然として「自由に」動かす。靖国神社に祀る。批判者をさらに、さらに「非国民」にする。

 安倍政権にとって①②の順番は重要事ではないでしょう。国民をだますには、①からが順序でしょうが、事態が②からを余儀なくさせるといこともあり得ます。

 また、①から③までの展開は、どれくらいの時間がかかるか分かりません。非常に早く展開するかもしれません。

 しかし、重要なことは、今の戦争法制案が通れば、必ず①②が起こり、さらに、③も近い将来必ず起こる、ということです。

 そのことの理論的な説明をするには、今までの私のファシズム論をもう少し、進めていく必要があります。今日は十分な時間がありませんので、その一つの論点を示しておきます。

 安倍首相とその周辺の政治家や支持勢力であるファシスト達は、中国や韓国との戦争(部分戦争にせよ全面戦争にせよ)で、米軍の後ろ楯は必要とするにせよ、自分達が主役という形で勝利したいのです。当然、そのための準備が始まります。このような願望が強くあるところで、戦争準備ができれば、尖閣諸島レベルの領土争いは、容易に部分戦争、あるいはさらに全面戦争に転化するでしょう。

 他方、もちろん米国は、対中国戦争や対韓国戦争において、いかなる場合も(望んで戦争になった場合も望まなくて戦争になった場合も)、自分達の戦略の範囲で、日本が主役に闘ってくれるなら、望むところです。

 日本が米国の戦略の範囲を超えて、戦争状態を作り出すことはないでしょうか。そういう可能性を米国は考えていないのでしょうか。

 私は、米国の権力者達は、そうした可能性を過小評価していると思います。

 日本はこの70年間、完全に米国に従属してきました。首都圏に米軍基地が今でもあり、安倍ファシズム政権は、沖縄や本土の住宅密集地域にオスプレイが飛ぶことを積極的に受け入れる従属政権です。また、米国は今までも多くの独裁政権を従属させて利用してきました。

 こうしたことが、安倍ファシズム政権がコントロール不可能になる可能性を過小評価に導いています。

 しかし、それだけではありません。世界が競争激化の状態にあり、米国のトップの地位は揺らいでいる、と指摘してきました。この余裕のない状態が、安倍ファシズム政権に多少の危険性があるにせよ、当面、米国への従属を強め、血とお金を流してくれるなら、そっちをとろう、という判断に向かわせているのです。いずれにせよ、最終的にファシズムの償いを支払うのは、米国ではなく、日本国民なのだから、というわけです。

 米国の権力者達が、ファシスト達の戦争願望を過小評価するのは、彼らの勝手です。

 しかし、我々がファシスト達の戦争願望を過小評価してはなりません。

 私は、明日も国会前の反戦争法制の集会に参加するつもりです。今、ストップできなければ、取り返しのつかない事態が待っています。