hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

横道へ少し散歩--教育政策とポストモダーン、新自由主義

少し前のブローグに、touitusensenwoさんから、次のコメントを頂きました。 現在の教育政策の進む方向を批判するために、私はポストモダンの主体性批判が有効なのでは?と思っていたのですが、どうもそうではなさそうです。 *********** 話が、ポストモダーン…

ファシズム、新自由主義、そしてポストモダニズム(4)--(続)消費社会・情報社会とポストモダニズム--構造主義の「野心」その1:レヴィストロースの場合

長くなっていますが、この項の議論の目的は、ポストモダニズムの ③政治的誤りのその2--ポスト産業資本主義を対象化できない を明らかにすることです。 書いていて、どんどん長くなるので困りました。しかし、現代思想史の研究書、概説書では、上記のよう…

ファシズム、新自由主義、そしてポストモダニズム(3)--消費社会・情報社会とポストモダニズム

今日は、前回の続きで、ポストモダーンの ③政治的誤りのその2--ポスト産業資本主義を対象化できない を議論します。 柄谷行人氏は、論文「丸山真男とアソシエーショニズム 」を次のように続けています。 しかし、あとからふりかえると、こうしたポスト構…

ファシズム、新自由主義、そしてポストモダニズム(2)--ポストモダーンの認識論的問題と歴史修正主義

ポストモダニズムは、 ①認識論的誤り、 ②政治的誤りのその1--歴史修正主義に「理論的」根拠を与える ③政治的誤りのその2--ポスト産業資本主義を対象化できない という重要な欠点を持っています。②③の問題は、①をもとにしています。 今日は、①②を議論し…

ファシズム、新自由主義、そしてポストモダニズム(1)--序論

最初に標題の件とは別ですが、戦争法、憲法問題や最近のベイルートやパリでのテロの件について、すぐれた見識を示されている水島朝穂氏のホームページを推奨したいと思います。例えば、今回のテロの前の2015年1月の「シャルリー・エブド」襲撃の時からぶれな…

ファシズムの目的、イデオロギーと歴史的コンプレックスの感情

このブローグの目的は反ファシズムの運動に連帯し、その前進を目指すことです。 「世に倦む日々」氏は、丸山真男のファシズム論の中で、まず、ファシズムという概念が学問的概念でないかにいう、現在の政治学の風潮を批判しています。そして、丸山真男の1957…

テロへの報復は許されるのか--国連安全保障理事会決議の2つの制限的側面

フランス国内でも、対IS空爆反対の声が上がっています。 日仏共同テレビ局France10及川健二 ‏@esperanto2600 11月22日 ドミニク=ドヴィルパン元首相がイスラム国・空爆に反対して「軍事介入はテロを根絶するのでなく、テロの土壌をつくってしまうのは明らか…

大阪ダブル選挙敗北の意味

大阪で起きていることは、全国で起きていること、起きることを反映しています。深刻な事態だと思います。 どうしたらいいのか? 結論を先に言いますと、基本的には大阪では、もっとこうすればよかった、こうすれば勝てた、というような特別にグッドなアイデ…

カナダ首相「空爆撤退」に続いて、イギリス労働党首「ISISと交渉の時だ」と発言

国連安全保障理事会が、全会一致で決議を出したということが一日前のニュースにあります。国連のサイトで決議本文を探しましたが、探し方が悪いのか見つかりませんでした。 報道を見ていると、ISの「テロ行為(テログループ)とあらゆる手段を持って闘う」と…

空爆の「論理」とダブルスタンダード

ベイルートでのテロとパリでのテロ、それらに対する世界の反応のダブルスタンダードが批判されています。 これまでの、そして現在の空爆(空襲)を正当化する「論理」にも、同じくダブルスタンダードがあります。 東京新聞(2015-11-07)で、福田真悟氏、早…

カナダによる空爆撤退--メディアの責任を考える

touitusensenwoさんからのコメントで、カナダのIS空爆からの撤退方針のことを指摘していただいています。 ツウィートでも端的にこんなふうに書かれています。 エリック ・C ‏@x__ok 11月17日 カナダ人旅行者はカナダの旗をつけて世界を歩く。これはカナダ人…

世界平和の基準としての護憲

戦争法反対運動の総括が途中になっていますが、特にそうタイトルをつけずに、随時論ずるスタイルに変えます。 戦争法反対運動を進めた人々の中に、憲法9条を変えようという「新9条派」というような人達がいます。私はこれに反対です。現在の9条を静かに粘り…

”Abe” are we?--憲法から離れる毎に私達は危なくなっていく

前回、空爆やテロというような逃げ場のない恐怖と苦痛をもたらす圧倒的な暴力について書きましたが、その後で、つぎのような山崎氏のツウィートを見ました。 戦争やテロというような大量の殺戮においては、熱くなって「正義」「正当化」をめぐる議論するので…

空襲とテロ--逃げ場のない恐怖、苦痛

第1次世界大戦以来、戦争は全国民を巻き込む大規模で近代的なものになりました。空襲も開始されます。 水島朝穂氏が書いていましたが(出典はそのホームページだったと思います)、「空爆」という表現は攻撃する側の視点であるのに対し、「空襲」という表現…

ファシズム下の「日常」--民主主義の大切な問題をスルーする人

ある日からファシズムになった、というような明確な線がひけるわけではありません。しかし、ファシズム下では、今までの民主主義ではあり得なかったこと、いけないとされていたことが、「日常」に起こり、行なわれるようになっていきます。 そうしたファシズ…

ファシズム下の日常--私達に何が必要か

少しお休みと思っていましたが、仕事が思うとおりに進まず、ずいぶん経ってしまいました。 これからは、特に新しいことが書けなくても、なるべく少しでも、反ファシズムの連帯の言葉を掲げることにします。 いきなりですが、東京に空襲が行なわれたのは1944…

運動を進めた3つのグループ--戦争法反対運動の弁証法的総括5

今回の戦争法反対運動は、市民革命という観点から見ると、いくつかの論点を提出しています。 今回の運動の主要なパワーは、平和運動的なグループから来ていて、それはスローガンでいえば、「9条を守れ」を掲げた人々です。比較的年配の人々が多かったように…

「好きなチームを選ぶサッカーファンのように」--戦争法反対運動の弁証法的総括4

touitusensenwoさんから、次のようなコメントをいただきました。 ・・・シールズのメンバーのような、社会のことに関心を持ち学びしっかりした考えをもって発言できる若者に、多く出会うようになりました。・・・一方に、ちゃんとした知識を与えられず、判断…

「統一戦線」は、「勝つ」という結論から組み立てる--戦争法反対運動の弁証法的総括3

醍醐聰氏がブローグで、統一戦線のすばらしい構想を提案されています(もっと現実を直視した国民主体の政権構想を(2))。 私がとろとろと総括を書いている間に現実はどんどん進んでいきます。追いつくようにしますが、このブローグのスタイルは、ジャーナ…

日本の「統一戦線運動」前史--戦争法反対運動の弁証法的総括2

10月2日(金)夜の日比谷公園の戦争法反対の集会に参加してきました。 参加人数は一万五千人ということですが、なかなか皆さん気合が入っていました。私自身も「アベを倒せ」とコールしていても、法案が通る前とまた違った、本気かつ落ち着いた気持ちで声が…

「敗北」が生むもの--戦争法反対運動の弁証法的総括1

私達は、今崖っぷちにいます。戦争法が通った以上、「戦争ができる国」ではなく、「戦争する国」「戦争している国」へと早ければ1年以内に、遅くとも数年内になると考えています。 そして、民主主義の外観を保っていても、戦争準備や戦争が始まると、政治、…

戦争法反対運動の総括(4の補)

「なぜ支持率が下がらないのか?よくわかりません。」というコメントを頂きました。 私も「何故」というのはわからないですね。ただ下がっていない事実を認める、解釈する他ない、ということです。 また私達が行なってきたこと、これからできることも、述べ…

戦争法反対運動の総括4--「新しい市民革命」を進めるために

私は、戦争法反対の運動がファシズムに対する新しい市民革命の性格を持つ、ということをこのブローグの中で様々な形で議論してきました。*1 そして、この市民革命の具体的な目標の一つが、安倍内閣支持率を20%水準にまで下げることと述べました。 こうした観…

戦争法反対運動の総括3--「因果性の視点」と「独立性の視点」仮説

個々の政策が支持されていないのに、何故、安倍内閣の支持率が高止まりなのでしょうか。 私は、運動者の「(切実な)因果性の視点」と通常時の国民の「(通常生活の)独立性の視点」という仮説を提出したいと思います。 運動に参加する人は、 悲惨な戦争←戦…

総括2--戦争法反対運動の力量

戦争法反対運動に参加されたすべての方に、連帯と敬意と感謝の気持ちを表明します。 ここに運動の発展のために、個人的な総括をします。 総括として重要なのは、まず自分達の力量を理解することです。 運動の力量をいくつかのレベルに分けて考えます。 まず…

あかりちゃんならば、どんな始まりの言葉を探すだろうか?--総括(1)序論「歴史の弁証法」

私達の運動のこれからの新しいスローガンは、どのようなものになるでしょうか。 来年の2月が戦争法制の施行期日とされています。それ以前に、新しい政府を創ろう、そして戦争法制施行による死者を出さない、仮に施行期限を越えても、死者が出る前に新しい政…

共産党の「戦争法廃止の国民連合政府」提案--やっと、だが、素晴らしい

今日の午後に、共産党の志位委員長が記者会見し、中央委員会の決定(満場一致)を経たものとして、「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の提案を行いました。下のサイトから全文が読めます。 「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけ…

「落選運動禁止法(公正選挙促進法)」--ファシストの本能

昨日、18時半から20時近くまで国会前の集会に参加しました。すごい熱気で、途中で4万人が集まっているという報告がありました。 今朝の新聞で戦争法案の成立を知りました。ネットで総がかり行動実行委員会が、今日、明日、この連休にどのような行動提起をし…

反安倍ファシズムのすべての人々の連帯を--SEALDsの評価をめぐって

このブローグの目的は、「反安倍ファシズムのすべての人々の連帯」です。私は、連帯すべき、連帯できる人々の間に、対立的な状況が起きたら、「それは、ケンカするようなことではないよ。一緒にやろう」と言います。 現在の戦争法案が参院特別委で不法強行採…

安倍ファシズム政権は破滅まで止まらない

今日、昼食後国会前に行きました。総がかり行動実行委員会の高田さんが、今日、明日、明後日が山場という説明があり、集会は休憩に入りました。16時30分に昼の集会のしめとして、集会が再開され、最初に民主党の阿部知子議員の挨拶といったところで、急に強…