2018-01-01から1年間の記事一覧
最初にクイズを出します。 「板門店宣言」における「画竜点睛」の「点睛」にあたるのは何か? という問題です。 私は、今年4月の南北会談、「板門店宣言」に始まった韓国の外交を、創造的なものとして評価してきました。この創造性を集約的に示す「点睛」が…
9月19日に、韓国と北朝鮮の両首脳によって「平壌共同宣言」が出されました。すばらしいですね。4月27日の「板門店宣言」での内容を着実に履行していこうとする両首脳の姿勢・意志がはっきりと感じられます。その基本戦略は、韓国(文大統領)側がイニシアチ…
私は前々回のブローグで、「シンガポール共同声明」の本質が、米国が北朝鮮に「安全の保証」を、北朝鮮が米国に「完全な非核化」を約束したことにあることを、明らかにしました。 このことは、米朝会談によって、米国の北朝鮮に対する姿勢が、「制裁一辺倒」…
今、北朝鮮の非核化をめぐって、朝鮮戦争の終戦宣言というテーマがメディアに載るようになってきています。 一昨日(7月30日)は、次の記事がネットに上がりました。 朝鮮戦争の終戦宣言「簡単にやるべきでない」西村副長官 2018年7月30日23時41分 西村康稔…
前回は、メディアが、「北朝鮮の外務省報道官談話」の主張の論理的骨格を無視・隠蔽しながら、相変わらず、<北朝鮮の非核化>のみに焦点を当てた狭窄的な報道を続けていることを批判しました。 そうした報道・評論の基本的な問題は、「シンガポール共同声明」…
米朝首脳が出した「シンガポール共同声明」の本質について、非常に簡潔な「まとめ」があります。 梅林宏道氏による、東京新聞インタビュー(2018年07月12日掲載)への回答です。 ――六月の米朝首脳会談で署名した共同声明は、北朝鮮の非核化への道筋が具体的…
現在、6月12日になされた米朝会談、そしてその成果として発表された「シンガポール共同声明」の意義については、マスメディアにおいて、非常に冷淡に扱われています。 水島朝穂氏は、1989年のベルリンの壁が崩壊した時の学生の興奮と対照的に、6月13日のゼミ…
共同通信社が6月16、17両日に実施した全国電話世論調査によると、内閣支持率は44.9% でした。これは、5月12、13両日の前回調査と比較すると、6.0ポイント増加しています。この結果、今回不支持は43.2%なので、支持が不支持を上回ることになってしまいまし…
最近の米朝会談をめぐる報道も、非核化のみの狭窄的視点が続いています。何でこのようなことになっているのでしょうか?それによって何が見えなくなっているのでしょうか? 問題は、<(i)北朝鮮の非核化>と<(ii)「板門店会談・宣言」>、<(iii)今年中の終戦宣…
前回に続けて、日本のメディア批判を行ないます。この批判作業では、4月28日の東京新聞社説が主な対象となります。 「板門店宣言」が4月27日発表されて以降、事態は急速に進展しており、米朝会談がシンガポールで6月12日に行なわれることが発表されています…
「韓国・北朝鮮共同宣言(板門店宣言)」を心から歓迎、お祝いします。 「ペンタゴンペーパーズ」でメディアの役割について書いていたところで、日本の新聞を見ていてがまんできなくなりました。 私自身のこのテーマに関する基本的立場は、「世に倦む日々」…
三浦氏は映画「ペンタゴンペーパーズ」を、次のようにコメントしていました。 痛恨の判断ミスを隠すエリート。追及する正義のメディア。その構図は私たちの時代にまだ生きているだろうか。 前回は、これが意味することろ(氏の主張)は、「この映画の構図は…
LITERAが鋭い論評を続けています。その一つに、三浦氏のことを扱った「森友文書改ざん問題を彷彿と話題の映画『ペンタゴン・ペーパーズ』!三浦瑠麗はまたトンチンカンコメント」というものがあります。 これに触発されて、今回は予定を変えることにします。…
ずっと気分転換の休養をさせていただいて、大きく間があいてしまいましたが、すべての反安倍ファシズムの人と連帯するこのブローグを再開します。 もう、三浦瑠麗氏の議論批判が10回目になります。長くなり過ぎていますので、できる限り、要点をまとめるよう…