hajimetenoblogid’s diary

このブログは、反安倍ファシズムのすべての人々と連帯するために、米村明夫が書いています。

デモも選挙も--我々も過去から学ぼう

 先のブローグで、コールの中で「選挙に行こう」があり、共産党の志位委員長が「立憲主義の新しい政権」という言葉を使っていたことに触れました。

 その後に新しい情報は無く、やはり、立憲統一連合というような動きはないようです。

 それでも、特にSEALDsの中から、「選挙」、「落選運動」といった選挙を意識した言葉がかなり出てくるようになったのは、全体としてプラスだと思います。

 私はまだ読んでいないのですが、池田浩士ヴァイマル憲法ヒトラー』という本の書評が(評者=古関彰一)東京新聞(2015-08-16)に掲載されています。

 

ヒトラー」と言えば、蛮行の限りを尽くしたナチスの頭領と考える。

 [しかし]ナチ党は一部の人間たちがドイツ国民を扇動して第一党になったのではないのである、と。そればかりか、失業が急増し、ナチス軍事産業の振興を通じて失業を減らし、戦後になっても「あの頃はよかった」と述懐する国民がいるほどにまで社会を変化させたという。

・・・言葉の言い換えが必要であった。労働者の祭典であったメーデーを「国民的労働の日」と言い換え、強制や義務ではない「主体的かつ自由意思」による「自発的労働奉仕」という美しい言葉に言い換えた。

[著者は]・・・「ヒトラーは、ヴァイマル憲法そのものを廃止したり変更したりすることなく、憲法に違反する法律を次つぎと作って、事実上この憲法を抹殺」したのだと断罪する。そしてその原因は、ドイツ国民が「自分の生を職業政治家に委ねてしまった」点にあったとして、日本国民に憲法一二条が定める「自由及び権利は、国民の不断の努力によって」保持するものであることの重要性を説いている。

 

 

  今の日本、そのままですね。ヒトラーは、合法政権として現れ、事後的には、法を破ったといわれることをするわけですが、少なくとも当時としては合法の衣をまとっまま支配を続け、そのことが国内的に裁かれることはなかったわけです。

 ファシズムは、「合法性」の外観を最大限利用します。憲法を破り、実質的な意味での民主主義、法治を外れて独裁、無法を行うのに、「合法性」が利用されるのです。NHKの会長や内閣法制局長の安倍首相による指名、集団自衛権閣議決定衆議院強行採決、などなどです。

 これに対抗するには、国会を含めた言論空間における言論戦やデモ、集会などの示意行動は必要不可欠、有効です。

 しかしそれだけでは不十分です。選挙で勝利することがどうしても必要です。ファシズム「合法性」の外観を最大限利用し、それを根拠にして支配を続けるからです。

 現在、原発再稼働、沖縄辺野古基地のための埋め立て再開、戦争法案強行に対し、世論の反発、反対運動の盛り上がり、国会論戦や法曹界、学界、言論界での安倍政権批判の圧倒的な声は、かつてない状況にあります。

 ファシズム政権でなければ、とっくに瓦解しています。

 私が早くから安倍政権ファシズム政権であると言ってきたのは、その危険性に警鐘を鳴らすためだけではなく、それへの闘争方法として、反ファシズムの運動の選挙における勝利の重要性を訴えたかったからです。

 昨日、国会前の集会に参加してきました。今週は、月曜と木曜に参加の予定です。「デモも選挙も」「立憲統一連合を」--こうした声が広がっていくことを希望します。

 なお、月曜と木曜というのは個人的都合で決めたので、重要性を意味しているのではありません。個人的にはできれば、火曜と金曜も(気持ち的には毎日)という感じです。