深く響く音
体や心に悪いものを見続けていると、自然と体や心が、深く響く音を求めます。
2003年のイラク戦争の時、私の胸の中で、バッハのヴァイオリン・ソロ、パルティータ2番のシャコンヌ(ニ短調)が、よく響いていました。
この季節は 明るすぎて / 文字が読めないから / 水の底
の小石の数を かぞえよう / えのころ草の穂をしらべよう。
(岸田衿子)
この詩は、2015年5月2日東京新聞「洗筆」に紹介されていたものです。
この少し前に安倍首相が、インドネシア、バンドン会議で「『平和への願い』の共有」を演説していました(4月22日)。
そして、数日前、調べていて見つけたのが次の言葉です。
「知的であること、誠実であること、ナチス的であることは決して三つ同時には成立しない」。
これはドイツ第三帝国時代のジョークとして伝えられているものである。知的なナチスは誠実ではなく、ナチスに誠実な人は知的ではなく、知的で誠実な人はナチスにはならない。
とてもジョークとは思えないですね。