事件は国会内で起きているのではない。国会前で、街頭で起きているのを、世界が見ている。
もう海外のニュースは、日本の国会の動きよりも、運動の広がりに注目しています。
これは当然のことです。どこの国でも、政治の大きな動きが国民の運動によって決まっていくことは、ジャーナリズムの常識だからです。
その現場を記者の肌で感じながら報告するのが、ジャーナリズムの使命だからです。
強行採決で法案が決まった(通った)、もう決まってしまった、というような雰囲気造りをしている一部の日本のマスコミは、ジャーナリズムとして大切なことが見えていないとしか言いようがありません。
昨日は国会前の集会に一人で行ってきました。おじさん、おばさんで一人で来ている人って意外と多いんです。二人ぐらいも多いです。それで多くがレピーターですね。
もちろん、安倍政権に対する怒りがあってコールもしっかりやりますが、何か余裕が感じられます。若い人達の立ち上がりを、すなおに喜んでいます。
隣のおばさん達と、一橋大学の渡辺治教授の挨拶が迫力、説得力があった、と意見が一致しました。
ということで、渡辺教授のメッセージを私なりに、要約します(やっぱりライブでないと、あの迫力、説得力は無理ですが。それから、不正確なところ、誤解があるかもしれませんが、ご容赦を)。
安倍政権は、国民の反対の強さを誤算したために、2つのミスを犯さざるを得なかった。第一は、国会の会期を延長せざるを得なくなり、第二に、支持率の低下が始まったために、予定より早く強行採決せざるを得なくなったことだ。
確かに、ここまでのプロセスは、安倍政権の予定通りというよりも、反対の強さのために、安倍政権が強攻策をとるところに追い詰められたということができます。
そのため、安倍政権の8月のスケジュールは、煉獄の道[ここは私の表現]となった。
8月には、3つの爆弾が待ち構えている。①川内原発再稼働の強行とそれに対する国民の反対、②戦後70年談話でどうしても侵略戦争の反省をしないという安倍首相とそれに対する国民の反発、③沖縄辺野古新基地建設の強行とそれを阻止する沖縄県民と国民の闘い、だ。
それに、この戦争法案反対の闘いが4番目の爆弾として加わる。
学生は、大学で仲間を作り、学習しよう。
帰省したら、全国にある「9条の会」に参加しよう。そして、みんなを元気づけてください。
安倍首相がじっとしていられない、熱い夏にしよう。
安倍政権の支持率をもっともっと下げるために、ビラ配りなどにも参加していくつもりです。
そして、2度目の強行採決が不可能にしてやりましょう。
それが私達の「新しい市民革命」の当面の目標です。